世代間交流施設の挑戦

世代間交流施設の挑戦

保育と介護はどのように融合しているか

編著:一般社団法人日本事業所内保育団体連合会

書店発売日:2016年7月20日
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-87177-338-6

近年増えつつある、保育と介護を融合させた施設。全国8カ所の世代間交流施設に取材して、各施設の取り組みと、子どもとお年寄りへの影響を、様々な角度から紹介する。子ども、高齢者、障害者の垣根を取り外した福祉のあり方とはなにか。

前書き
生まれたばかりの子どもにとっては、母との二人の関係が最初の社会です。やがてそこに父や兄姉、祖父母も存在する小社会が形成されます。さらに、その子どもが保育園に通うことによって、子どもにとっての社会はより大きなものへと拡大していきます。
ふつうの保育園であれば、そこにいるのは子どもたちと保育士だけです。しかし世代間交流施設では、保育士という親の世代に加えて、高齢者という祖父母の世代との交流が可能になります。世代による考え方の違いに加え、多くの人のさまざまな知識を知ることができるのです。そこで話される言葉や話の内容には、母親世代の大人の言葉とは違って、長い人生を経て身につけてきた含蓄ある言葉がたくさん含まれています。時として子どもには意味の通じないこともありますが、わからないままに耳にしていることがあとで意味をもってくることもあります。
これは、とくに核家族化の進んでいる都市の子どもたちにとっては、貴重な経験になります。保育園に通うことによって、三世代が同居する家庭を疑似体験できるからです。そもそも、乳幼児だけ、高齢者だけ、という社会は、本来存在しないものだといえます。

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