25パーセントの女たち
未婚、高学歴、ノンキャリアという生き方
著:梶原公子
書店発売日:2014年5月13日
定価:1,600円+税
ISBN:978-4-87177-324-9
序 章 「25パーセントの女たち」という新たなカテゴリー
ウエディングドレスシンドローム
新たなカテゴリーの女性たち
男社会の「標準」から降りる
もともと〈自由〉というものを持っていた
第1章 なぜ若者は貧困になっているのか
1、非正規労働が増えている
非正規労働じゃダメですか
非正規労働だから非婚、少子化になる?
2、「自立」の意味が変わっている
「仕事がなくても何とかなる」
「自立」するのは親孝行だから
元ひきこもり〈少年〉から学んだこと
自己主張しない若者
「自立」が招く貧困
3、非正規労働者として生きる
非正規労働者は貧困か?
非正規労働はチャンスではないのか
第2章 「未婚、高学歴、ノンキャリア」という生き方
1、非正規労働男子と結婚
「欲望はない、だけど不安はある」
僕らが結婚を望まないわけ
2、オフコースな彼女たち
「未婚、高学歴、ノンキャリア」
非正規労働男子との類似
3、彼女が若くて未婚なわけ
女性と「貧困」
〈性的存在〉という特性
第3章 「結婚したい、だけどもしたくない」症候群
1、「男女関係の経済学」
どこまで行っても選択肢はひとつ
200年後に実現したフーリエ理論
制度を現実生活に合わせる
2、女性が素直に結婚しなくなっている
おとなしい女
おとなしい女の変容
「結婚したい、だけどもしたくない」
3、男、社会、そして自分とのミスマッチ
「女性の進化」と「男の沽券」
不寛容な社会とサイレントな女性
古い意識とのミスマッチ
「若年未婚女性」という問題
第4章 「25パーセントの女たち」と『永遠の夫』
1、自分第一主義の女性たち
お追従を述べるということ
媚びない、社会に同調したくない人
自分第一主義
2、『永遠の夫』論
それは“不倫”ではない
三角関係のよさ
「性文化」の世代間格差
新世代の結婚観の危うさ
3、「25パーセントの女たち」と『永遠の夫』はどうかかわるのか
的外れな父親探し
「25パーセントの女たち」と近代家族
第5章 とってもリベラル、だけど家父長的
1、祖母たちの〈幸せ〉
これまでにない問題を抱えた娘世代
ありがたかった舅の強い〈指導力〉
まじめに家父長制を支える
主婦フェミニズム
2、戦後民主主義家族の母と娘
「これからは女性でも自立してね」
「結婚して子どもを持つほうがいいのよ」
母は女子大生になった
母から娘への財産
「一人で生きるのはイヤ」
「人生の問題を共有できる関係でなければ……」
3、「25パーセントの女たち」の憂うつ
フェミニズム、その先へ
女性が一番輝くとき
少子化の底にあるもの
第6章 「25パーセントの女たち」、そのライフヒストリーと心理
1、稼いだお金がちゃんと残るようにしたい
「勉強すると頭が痛くなる」
「入試は全部落ちました」
「男だってメイクするんです」
「どんなふうに働いたらいいんだろう」
「私って、同調性がないのかもしれない」
「古い家族観」に共感しない動き
2、「65パーセントの女たち」への違和感
だんだん気の合う友だちがいなくなる
「結婚というカタチにこだわらなくていいのに」
「そんな彼について行ってもいいの?」
「彼の言いなりでいいのかな」
「女は生活のために結婚を選ぶんですね」
3、「25パーセントの女たち」の結婚観
世の中の波に乗れない深層心理
「25パーセント」と「65パーセント」の分かれ目
現代的結婚観
終 章 〈幸せ〉に生き延びるために
1、彼女たちの可能性
生きることが現実を作りだす
25パーセントの女たちにできること
2、非正規労働男子という選択
「正社員、一家の大黒柱」は後戻りすること
子どもを生むのは「愛」より「経費」が先
非正規労働者がカップルになるのを邪魔するもの
非正規労働カップルのメリット
低所得時代の家族像を作れ
3、「未婚ママ」という選択
「未婚ママ」とは単なる「子持ちの女」
あとさき考えずに生む
「未婚ママ」と女性の自由度
あとがき
25パーセントの女たち
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