在宅介護 止められなかった虐待

在宅介護 止められなかった虐待

著:藤野絢

書店発売日:2021年3月10日
定価:1,500円+税
ISBN:978-4-87177-355-3

仕事を捨て恋愛を捨て、先天性脳性麻痺の兄との生活を選んだ妹。愛情を持って介護してきたその影で、どうして彼女は虐待を繰り返してしまったのか。老老介護、ヤングケアラー。誰もが問題を抱えていく社会に向けた1冊。大伯父正岡子規とその妹律との暮らしを紐解きつつ、赤裸々に語る懺悔の記録。


藤野 絢(フジノ アヤ)
1942年兵庫県芦屋市生まれ。
第二次世界大戦の空襲により岐阜県各務原市に逃れる。その後、名古屋市に移り、愛知県立旭丘高校を卒業。1965年から2年間ロンドンに在住。帰国後、モントゴメリーウォードに入社。マーケットプレゼンタティヴとしてギフトウェア、ディナーウェア、アパレル関係を担当する。83年に同社を退社し、株式会社三栄コーポレーションに入社。85年に株式会社クイジナートサンエイを企画設立。マーケティングマネージャーとして米国製高級フードプロセッサーの国内販売とソフトウェアの開発を担当する。87年に同社を退社し、重度身体障害者である兄の介護生活に入り、2012年にその兄を見送る。東京都小金井市在住。正岡子規は大伯父にあたる。
著書に、『在宅介護の25年』(あっぷる出版社)、『遺言 介護食メニューと介護のマニュアル』(近代文藝社)、『各国の医療事情覗き見』(文芸社)、『生かすも殺すも』(主婦の友社)などがある。

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