いまどきPTA 嫌われ組織からの脱却
著:石原慎子
書店発売日:2023年8月20日
定価:1,500円+税
ISBN:978-4-87177-365-2
PTAをよりよい組織に変えていくために。真剣にPTA改革に取り組んでいるからこその苦言提言。
目次
第1章 PTAのキホン
PTAってなに?
PTAは任意団体?
PTAは任意加入の社会教育関係団体
PTA規約の法的位置づけ
原点に注目したPTAの歴史
最近までのPTAの歴史
ここ10~20年のPTAを考える人たちの歴史
PTAの目的
大人の学びのため
PTA運営を通じて、民主主義を学ぶため
失敗しないPTA改革/寄稿
奈良市PTAはガラパゴス?/寄稿
「PTAの入退会自由に関する請願書」と署名活動について/寄稿
人間力アップ! やりたい人・やりたくない人どちらにとっても心地よいPTAを目指して/寄稿
第2章 ここを変えようPTA
PTAは民主主義の演習場
PTAのいいところ
任意加入の周知と徹底
入会前に説明する
強制しない
ポイント制、役員・委員決め
非会員とその子どもを排除してはいけない
絆をつくる
適切な個人情報管理
スリム化・ボランティア制
PTAとお金
透明性の確保
PTAを内側から変える
PTAと教育委員会
学校とPTA
PTAを外から適正化する/寄稿
保護者・市民として教育委員会と対話~学校とPTAを変えるきっかけに~/寄稿
「これからのPTA」にアップデート
PTA用語集
前書き
PTAには、一口では語れない、いろいろなコトや思いが詰まっています。きっと、悪口もいっぱい書いてしまうと思います。
でも最初に断っておきたいのは。わたしは、PTAを一概に否定する立場ではありません。PTAにはいいところもいっぱいあるのです。そこは、押さえておいてほしいのです。
PTA、やってみたら、とっても勉強になりました。おおむね楽しく活動できましたし、人間的にすこしは成長できたかなと思えました。
PTA、そもそもの目的は、素晴らしい理念を持っています。
でも、PTAは制度疲労を起こしているように思えてなりません。まるで、社会の縮図のように。
制度を運用する側の問題でしょうか。
理想を追求するあまり、悲鳴を上げている保護者の現実が正しく認識できていない人々が多いように思えます。
あるいは、認識できても、どのように対処していいのかわからないのかも、知れません。
「わたしがやったんだから、あなたも」の心理?
それともおカミの圧力……?
まさかねぇ?
(中略)
正直、自分自身は、入学前に噂で「介護してても仕事してても辞退する理由にならず『絶対にやらなければならない』ものである」と聞かされていました。
わたし、一人っ子の母。在宅とはいえ、半専業主婦。じじばばと同居しています。きっと、狙われやすい、立場。
だから、低学年で身動きのとれるうちに比較的大変な委員会活動をこなしてやることやって逃げよ~って思ってました。
これからどうなるかは、自分自身でもまるっきりわかりませんけれどいろいろ考えたり調べたりしたことをまとめていきたいと思っております。
石原 慎子(イシハラ チカコ)(著)
1970年生まれ。筑波大学芸術専門学群構成コース卒。PTA研究家。
2012年5月「PTAの入退会自由に関する請願書」を内閣府に提出。他に、生協でPTAワークショップを企画開催。
2018年4月NHKニュースシブ5時「PTA女子会」出演。2019年5月には新聞記者有志主催の「PTAフォーラム~取り戻そう、自分たちの手に~」にパネリストと
して登壇。猫紫紺(Nekoshikon)の名で、Wikipedia(PTA)編集やネット上で活動。2021年6月、癌により逝去。
いまどきPTA 嫌われ組織からの脱却
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